正しい世界の導き方
序章 世界
ー少年よ…この世界は美しいか?ー
「世界は美しいと思う。だけど…」
ーだけどなんだ?ー
「俺たち人間は醜い」
ーなぜそう思う?ー
「そりゃ全ての順序を力で決めようとしてるところだな。力が強いものが全て?まったくバカバカしい」
ーじゃあ君はどうしたいー
「どうしたいって…?」
ーおっと言葉足らずだったな。ではこう聞こう。この世界、人間というものを変える力があったら君は変えたいと思うか?ー
「そんなの変えたいに決まっている」
ーふふ…そうか。やっぱり君で決まりだなー
「何がだ?ていうかお前は誰なんだ?」
ーそれはすぐわかるさー
「そうか?なら深追いはしないよ。だけどせめて名前くらい教えてくれよ」
ー名か…それは全てが終わったら教えよう。だから真の名は言えぬ。今はそうだな、日本での私の名を言っておこう…ー
「それでお前の名前は?」
ー私の名はイザナギだー