小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

アナザーワールドへようこそっ!  第二章  【038】

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 


「では、シーナっ!…………あと、お願い」


 あ、丸投げだ。


 そして、アイリから『丸投げ』された球を受け取ったシーナは、

「もうっ……アイリったら! コホン……まあ、とにかく今、考えなくてはいけないのは『生徒会に対して、この『謎の力』を見せたり、話したりするのは良いものかどうか……て、こと。まあ、もしくは『相手にしない』っていう手もあるにはあるんだけど……」
「まあ……『相手にしない』っていうのは無理でしょうね」

 アイリが冷静に答える。

「そう、だよね…………。となると、やっぱり一度は『生徒会』に呼ばれて事情を説明する必要がある、てことなのかな?」
「そうだね……わたしもそのほうが良いと思うよ。だって、あの『生徒会長』の『ヴィクトリア・クライフィールド』を『相手にしない』なんて…………まず無理だからね」
「……まあ、そりゃそうだよな。さっき寮で声かけられて話したけど怖かったもん。『あの生徒会長』を目の前にして『相手にしない』っていう芸当は……たぶん、誰もできないだろうな」


 俺もアイリの考えに同感だった。

 そのくらい『生徒会長』のあの『圧倒的な俺様存在感』は強烈だったのだ。

 なので、入学早々、『生徒会長』を敵にまわすのは得策じゃないし、そもそも、それは全力で避けたい。

…………ということをシーナに伝えた。


「わ、わかったわよ…………な、何よ、お兄ちゃんとアイリでもう結論出てるしっ!」


 と、少し、不満な顔をしていたシーナだったが、そこは俺とアイリの話を聞いて納得したようだった。

 というわけで、俺たちは生徒会へ一度行って話をしに行こうと決めたのだが……シーナが、


『どうせ『生徒会室』に行くのが決まっているのなら、あっちから連行されて行くんじゃなく、自分たちから『あいさつ』をしに行こうっ!』


 と言い、シーナは俺とアイリを無理やり捕まえ、カフェから出て、本館2Fにある『生徒会室』へと向かっていった。