水と少女
水と少女の物語
消えぬ火の粉に照らされた
月を映した湖の
水面に多くの気泡を残し
少女は一人飛び込んだ
少女のつくった気泡はとても
ちいさな ちいさな 気泡であって
すべてを集めて淵まで泳ぎ
少女は静かに立ち上がる
湖の周りをゆっくりと
滴をつけた少女は歩く
滴と気泡を混ぜ合わせると
それはふわふわとふくらんだ
すべてがきれいに混ざり合い
大きな雲ができた頃
零した欠片がふわふわと
湖の周りに浮かんでる
少女が小さく回ったら
少女の背には滴でできた
小さな羽がふわふわと
少女は大きな雲抱え
欠片を誘い飛んでった
夜空に雲がふわふわと