炎と少女
炎と少女の物語
淡い光に囲まれた
湖の淵で燃えている
小さな炎をぼんやりと
少女が一人見つめてた
少女が見つめる炎はとても
ちいさな ちいさな 炎であって
その炎を手に取って
少女は静かに立ち上がる
湖の周りの灯りに沿って
炎をもった少女は歩く
月の灯りに触れるたび
炎はぱちぱち燃えてゆく
すべての灯りをとりこんで
炎が大きくなった頃
小さな火花がぱちぱちと
炎の周りで輝いた
少女が小さく回ったら
少女の背には炎でできた
小さな羽がぱちぱちと
少女は炎を持ったまま
火の粉を散らせて飛んでった
夜空に花火がぱちぱちと