moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
実緒 「(大きな声で)あかりちゃん!」
朱莉 「(気づいたように)あ、ごめん」
朱莉、実緒から離れる(【SE】離れる音)。
ネオ 「まったく、服なんて別になんでもいいじゃない。外には出ないんだし」
朱莉 「(説教をしているように)外に出ない、じゃない! 少しは音楽以外にも目を向けな さいよっ! 音楽だって、ルックスは重要なのよ。家にいるからってそれじゃあダメ ダメよっ! プライベートでも、本番でもできないわ!」
ネオ 「う……。(小さな声)なによ、自分だって、ファッションバカのくせに」
朱莉 「(ムッとしたように)何か言った?」
ネオ 「(しれっと)いや、別に」
実緒 「(納得したように)でも、言い得て妙だよね。服装検査で」
ネオ 「み、実緒まで」
朱莉 「でしょー。さすがみおっち、よく分かってる。だからネオは毎回毎回、服装検査に引 っかかるのよ。そして明日はね、その日なのよ!」
朱莉、急にその場で立ち上がる。
朱莉 「(説くように)いーいっ!? 明日のバレンタインデーはね、好きな人に自分のこと を分かってほしい、いわば女の戦争なのよ!」
実緒 「せ、戦争って……」
ネオ 「あかりん、大げさ」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ