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だって俺は幽霊! え!?俺死んじゃった!?

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序章 運命の日
俺の名前は小鳥遊葵人!自分で言うのもなんだがどこにでもいる高校二年生!趣味はアニメ鑑賞!特技は声優当て!幽霊は信じない派!部活は陸上部で種目は砲丸投げ!といっても結果は全然残してないけど…
5月11日。今は登校途中。最近花○香菜働きすぎだよな〜なんて考えながら歩いていた。
「あーおーちゃん!おはよー!」
後ろから聞きなれた声が聞こえた
「おっす!優」
こいつの名前は暁優。幼稚園からずっと一緒のいわゆる幼なじみだ。
「朝からなに考えてたの?」
「いや、最近花○香菜働きすぎだなーって。優もそう思うだろ?」
「わたしアニメとか知らないし…」
この通り趣味は合わない。…とあの後ろ姿は…
「よっ!拓也!朝からいいケツしてるな!」
「うわっ!?葵人!朝からケツ触ってくんな!」
こいつは星拓也この高校に入ってからの親友と言うか悪友だ。趣味は結構合う。
「結構前から思ってたけどあおちゃんってホモなの?」
優がとんでもないことを言ってきた。
「ホモじゃねーし!」
「ホモじゃねーって言うなら早急に俺のケツから手を離せ!」
俺たちのいつも通りの日。こんな日がずっと続けばいいな…
そうしてるうちに学校につき朝のホームルームが始まった。俺の席は廊下側の列の前から2番目。あまりいい席ではない。
「昨日3組の金森が車と接触する事故が会った。お前らも気を付けろよ」担任のカマキリが話をしてる。俺は事故なんてそうそうおきねーよなんて考えてた。
午前の授業を終えて今は昼休み。弁当だけじゃ物足りなかった俺は拓也と食堂にきてた。優と一緒に行こうと思ったがなんとなく恥ずかしかったから拓也を連れてきた。
「あおと先輩!」
「なんだ、陽菜後輩ではないか!」
「なんですか〜それ!」
この子は後輩の白雪陽菜。ちっちゃくて可愛い中学校のときからの付き合いだ。
「ていうかにーちゃんあたしが作った弁当あるのになんで食堂きてるの?」
そして陽菜のとなりにいるのは俺の一つしたの妹、小鳥遊梓だ。実は血の繋がってない義理の妹なんていう都合のいい設定はない。
「今日はなんか腹が減っててな。そういう梓もなんで食堂に来てるんだ?」
「あ、あたしは陽菜の付き添いに来ただけ!」
そんなやりとりもありながら昼休みも終わり、午後の授業も終わり放課後になった。
「あー今日も一日授業終わったー!優帰ろうぜ」
「あ、わたし掃除当番あるから校門で待ってて」
「おう」
1人校門に歩き出し下駄につくと誰かに声をかけられた
「まて!小鳥遊!」
またか…と思いつつ俺は答えた
「なんですか?麗奈先輩」
この人は伊吹麗奈。陸上部の先輩だ。種目は短距離走で地区の記録を持ち、全国にもいったことがある実力者だ。
「今日も部活に来ないのか?」
「まぁ、そうですけど…」
俺は陸上部に所属してると言ったが今は幽霊部員になっていた。
理由としては砲丸投げで結果があまりでなかった上にきき手の指を骨折してしまってそこから骨折が治っても行かなくなってしまった。
「早く部活に顔をだせよ!べ、別にお前がいなくてさみしいわけじゃないんだからな!」
「はぁ…考えときます」
なんだその典型的なツンデレは…いまどきアニメでもそんなキャラ少ないぞっと思いながら濁した返事をした。
今日やるアニメを確認し終わったところで優が来た。
「おまたせ」
「やっと来たか。じゃあ帰るか」
「うん!」
帰り道。優が唐突に俺に話題をふってきた。
「あのさ、あおちゃんって彼女とかつくらないの?」
「え?別に」
なんたって俺には二次元あるからな!なんて表面上はそういうけど実際は欲しいに決まってるだろ。
「それなら優もつくらないのか?彼氏」
「わ、わたしはその、あの…あ、あお…ちゃ…んがそのー…」
「?」
なに動揺してんだ?声も小さくて聞こえないし。
「おっとここまでだな」
優と俺は幼なじみだけど家が隣同士とか向かい側とかではない。近いって言えば近いけど100mくらい離れている。帰る道的に最初に優の家につく。
「じゃあ、また明日な優」
「うん、また明日」
そう言って優の家の前でわかれ、俺は今日やるアニメのことを考えて再び歩きだしたときのことだった
「あおちゃん!!後ろ危ない!!」
「え?」
優の叫び声に反応し後ろを向こうとしたら突然体に強い衝撃を受け前方にぶっ飛ばされた。一体何m飛ばされたんだろう?まだ生きてるのが不思議なくらいだ。体かとてつもなく痛い。動かない。つらい。走馬灯?そんなもの見る暇もなかった。
「あおちゃん!あおちゃん!死なないで!」
優の声がする。だけどあまり聞き取れない。目を開けてみると優がいた。死ぬのかな俺。俺は最後の力を振り絞り口を開いた。
「な…くな…よゆ…う…おれは…しな…な………」
薄れる意識の中、優の泣き顔だけが見えた。