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森の館

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 夜明けは毎日小鳥ンが起こしにやって来ました。

 「朝ですよー♪ おはよう~♪」と

 ポロランかピロリンのどちらか一方が

 窓の扉を開けるまで呼び続けました。

「朝ですよー♪ おはよう~♪」

「朝ですよー♪ おはよう~♪」

「おはよう 小鳥ン」という声が聞こえると

 小鳥ンはそのまま次の家に起こしに行くのでした。

 外が明るくなると朝がやってくるのが分かっているのに

 こうして毎日起こしに来てくれるのでした。

 ポロランとピロリンは朝寝坊をすることが

 ありませんでした。

 いつも小鳥ンが起しに来てくれるまで、

 安心して眠ることが出来たのです。
作品名:森の館 作家名:天田昇