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ihatov88の徒然日記

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51 あけましておめでとうございます。1.6



 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 平成も27年です。昭和生まれのワタクシにとって、
「ああ、もうそんなになるねんなぁ」
と毎年この時期に思うわけです。
 昭和の人ならご存じでしょうが、昭和が平成に変わったのは1月の初頭。昭和64年は一週間しかありませんでした。当時ワタクシは中学生でしたが、昨年ワインで話題になった女性大臣の父(当時の官房長官、後に2000円札を作った総理大臣) が「平成」と書かれた額を掲げて発表したのが今でも印象に残っています。
 そうですね、もう26年も前のことなんですね。凡そ四半世紀も経っているわけで、正月もその頃と比べてだいぶ様変わりしたような気がします。

 そんなわけで、親戚で集まった時に話題に上がったのが「かつてのお正月」なんです。
 明確な臨界点はありませんが昭和の(おわり)ころの正月と言えば、大晦日までに買い込めるものはできるだけいっぱい買い込んで、時には正月しか口にできないようなちょっとイイお菓子を買ったりしたものです。
 そして、年が明けるとお年玉片手にオモチャ屋さんに行って凧上げなどをしたものです。
 地方差は多少あるかと思いますが同世代の方が思い付く正月と言えばだいたいそんな感じじゃないかと思います。
 というのも、正月になればどこもお店はお休みして、世間の流れが完全に停止したものでした。だからみんな年内に物を買い込みます。下町育ちだったワタクシの頭に印象にあるのは、毎日喧騒に溢れる市場や商店街が水を打ったように静かで、シャッター通りの中オモチャ屋さんだけが開いていたものでした。商店街は週に一度休みでシャッター通りはできますが、その時はオモチャ屋さんも休みです。正月だけは夜空に輝く一番星のように一店だけ輝いていたものです。

 そういや最近はそんな風景見なくなりましたね。育ったところの商店街は相変わらずですが、正月一日から大手の商店は初売りやってます。コンビニなんかはそんな節目は全く関係なしにいつだって開いています。時代は変わりましたね。正月は「祭」や「めでたい」もしくは「休み」という考えから「ビジネスチャンス」や「かき入れ時」という概念に変わってきているようです。もちろん、昭和のころから郵便や寺社仏閣はこの時期忙しかったでしょうし、あの時から変わらない業種の人もいっぱいいます。最近では正月は「楽しい」という考えは薄れているのかな、というような気はします。節目においてメリハリとけじめの垣根が低くなってるような気がしなくもありませんが、これも時代なんでしょうね。

 かく言うワタクシも社会に出てから20年弱経ちますが、シフトなので全く仕事をしないで正月を迎えたという経験は記憶にありません。正月だから特別なことをするわけでなく、粛々と働いているだけです。何となく味気ないですね。
 別にやっかむこともありません。職場から外の風景を見ますと、やっぱり正月はめでたい方がイイと思いますし、今も昔も大部分で変わってないような気がします。
 よくよく考えてみれば世の中が変わったのではなく、世の中を見るワタクシの目が変わったんですね。それだけ年をとったということです。

 皆さんは、楽しいお正月を過ごせましたか?
 良い一年になるといいですね。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔