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頭上子

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基本雨天の曇天。

さて、私にはAとB二人の私が存在することは前にも書きましたが、Bという呼び名は適当ではなくてですね。
本当は頭上子という名です。
ずじょうこ。ズジョウコ。

なぜ頭上子か。
それは、私の頭から飛び出て右頭上に人格があるからなのです。
右頭上、少し浮いたところ。
そこに「いる」んですよ。

多分、おそらく、或いは、この人おかしいんじゃ?と思われてることかと。
大丈夫。私は存分におかしな普通の人間です。

頭上子は、普段頭の中に収まっているようなのですが、疲れたりすると頭上に現れます。
でも、最近は現れてないな。
頭上子は移動もします。
しごく私が落ち着いている時などは、頭上子は心臓の底にいます。

ああ、書いて読み返すと気味悪い。
でもね、本当のことですので仕方が無いのです。
不気味な不気味な頭上子。
頭上子と打ちすぎて私のiPhoneが覚えてしまうほどに頭上子は強烈なのだな。


作品名:頭上子 作家名:小城香保