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にゃかじゃわ
にゃかじゃわ
novelistID. 45333
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アヴァロンの守護者

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カーテンに遮られた柔らかい朝日に心地よい肌触りの毛布、ちょうどいい高さの枕、体にこびりついて離れない倦怠感と底冷えする室温。時計に目をやると決して早くない時刻を表示しているがこいつらは僕が布団から出るのを許さない。さっさと連中をやっつけて大量に炭水化物をかっこみ、寝巻きを脱ぎ捨て厚着して、洗顔だの整髪だのを終わらせ安物のクロスバイクを転がせば普段よりも楽に仕事ができるのはわかっている。そんなことは百も承知だ。億も承知と言ってもいいかもしれない。とにかくそれほどによくわかっている。早起きは三文の得、と言うがあれは本当だ。身に染みている。けど、それでも出られない。布団から出るなんてとんでもない。ここは地上の楽園なのだ。悩むことなど何もない。誰がこの神界を手放すものか。僕はここでしか生きられないのだ。目覚まし時計など死んでしまえ。テレビのオンタイマーは一身上の都合により故障中だ。あんな会社は滅びてしまうが良い。とにかく僕はここをうごかないぞ。誰に何を言われようともこの理想郷を守るためなら喜んで戦おう。これは聖戦なのだ。ジハードなのだ。そう、こうして僕の出勤時間は今日もギリギリになるだろう。