小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

いのち

INDEX|1ページ/1ページ|

 
幼き頃命は永遠と信じていた

小さなウサギが死んだ時涙が出たが

人の命は永遠と信じていた

お葬式があり近所のおじさんがいなくなり

人間も死ぬのだと知ったのは5歳のころかもしれない

それから死が恐怖に感じ始めた

父が母が死んでいった

その時

太陽でさえもいつかは消滅するのだからと諦めた

無限のものなど無い

その時

時間の感覚を失う事を覚えた

人の命に長短はない

死を迎えるのが1歳であろうと100歳であろうと

生まれたことに意味があると信じたい

1歳の死は100年分を短縮して生きたのだ

無限のものなどないのだから

そう

いつまで貧乏暮らしはないだろう

病気が治らないわけではないだろう

希望を持てば良い

有限の時間に生きるのだから価値がある

君の美しさ

君の柔肌

今と言う時間を過ぎれば

それが1年なのか10年なのか

昨日の君と今日の君は違うはずなのだ

君の知識や生き方さえも

昨日と今日では違っているはずなのだけれども

そんな短い時間で変わる訳はないと信じているから

カゲロウや蝉たちにすればそれは長い時間なのだけれど

沢山の希望や夢を抱いて

ふりかえった時

何にもしていない事に気が付く

それが年老いると言う事なのかもしれない

今日は何をしたのだろうか

自分なりに今日を生きたと言いたいけれど

食事の様に今日と言う時間を

良く噛んで食べたと言いたいのだけれども
















作品名:いのち 作家名:吉葉ひろし