karnanote
名も知らぬ花
この心の真ん中に
気づけば芽吹いた花ひとつ
名も知らぬその小さな芽は
どんな花を咲かすのでしょう
母に咲くのは白い花
毎日我が子に届けよと
沢山の花が咲くらしい
妻に咲くのは薄紅の
友と咲かすは黄色花
あの人想って咲いたけど散って枯れたの桃の色
沢山水をあげたけど
日も当たらずに枯れた花
この胸に可愛い蕾を見つけても
どうせ枯れるとむしりとる
この胸に大輪の見事な花を咲かせても
誰かの幸せ願って茎を折る
今 確かに芽吹いた花ひとつ
育ちゆく命の熱を持つ
咲かせてはならぬ花があるものでしょうか
ただひっそりと咲かせてはならぬ花があるものでょうか
この胸の真ん中に名も付けられぬ芽がひとつ
どんな花が咲くのでしょう
どんな花が咲こうとも守り育てて花咲かせよう
綺麗な花が咲いたなら
あなたに笑って見せましょう
作品名:karnanote 作家名:BhakticKarna