終わらないうた
お日さまとカーテン
お日さまに恋をした
いつもキラキラ輝いて私を照らす日の光
暖かくて 優しくて
その輝きが曇らぬよういつも祈っていました
時々 カーテンを締め切って誰にも見えないように籠もってしまう私
お日さまは優しいからそのにこやかなか顔が曇らぬように
また元気に外を歩けるまで少しのあいだのお休み
今は静かに暗い部屋に一人
こんな自分を痛みをやり過ごす
楽しい話だけ聞きたいと誰かが言った
知らされないのは不幸だと誰かが言った
愛 それは 喜びを ともに分け合い 悲しみ苦しみをともに歩むことだと誰かが言った
こんな日を一人過ごすのは慣れてしまった
そうしていつも大切なものを失った
楽しいことはふたりぶん
悲しいことは半分?
あげてしまったらきっと悲しいことはもうひとつ増えて
そんな自分がもっといやになる
お日さまが窓をノックした
カーテンを少し開けて覗くと優しい笑顔
お日さまは喜びも悲しみも全てを知りたいと言った
カーテンをゆっくりと開けて閉じ込めた塊をそっくりお日さまに手渡すと
大きな大きなお日さまは
全てをごくんと飲み込んで
すっかりお日さまのなかに溶けてしまった
優しいお日さまのひかりが私を暖かく包みこみ
お日さまと二人にっこりと微笑んだ
作品名:終わらないうた 作家名:BhakticKarna