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金色の双璧 【単発モノ その2】

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Scene 33.寝室



1.
「……い、……リア、アイオリア」
「―――え?」
 はっと見開いた目を数度瞬かせてアイオリアは自分が今置かれている状況を判断する。

 ―――ああ、眠っていたのか俺は。
 随分と懐かしい頃の夢を見た……

「うなされたけど、大丈夫か、おまえ」
 わしゃわしゃと柔らかくもない髪をぐちゃまぜにしてくれるのは誰あろう年下の兄ことアイオロスである。
「ん…大丈夫です……あれ?」
 なぜ兄貴が俺の寝室にいるんだよ……って……をい!?
「うわぁぁあ~~~!?に……に、ににに~~~」
「新種のセミか、おまえは。五月蠅いって。シャカ起きちゃうだろ?」
「んがっ……」
 枕を顔に押し当てられて、無理やり沈黙させられる。すぅすぅと横では安らかな寝息を立てているシャカはシーツの下はあられもない姿である。
「まぁ……安心しきっちゃって、この可愛い寝顔。食べちゃいたいくらいだな。つか、食べられたんだよな~……あ~ぁ、おまえに」
「そんなことはいいですから。すぐさま、ここから出てってください!」
「え~?仲間に入れてくれよ~弟よ」
「駄目です。絶対、お断りです。大体、なんで兄さんがここに勝手に入って来てるんですか!?非常識にもほどがある。いくら兄さんでも許せませんっ」
「昔はおまえが寝付くまで俺がよく添い寝してやったのに……ひどい。俺はもう用済みなんだな、やり捨てかよ」
「文言がおかしいです、兄さん。やり捨てってなんですか、やり捨てって!」
「兄が知らないとでも思っているのか?昔、随分と浮き名を垂れ流していたらしいじゃないか?えぇ?」
「垂れ流していませんって!ただ…ちょっと……その……浮ついていただけです」
「ふ~ん?そして、おまえはある日突然、『パパ』になったりしてな?」
「!?……そ、そ、そんなこと……ない……はず……」
 がくがくぶるぶると震えだしそうな勢いで顔はすっかり蒼褪めた。若気の至りでは済まされない話である。
「うっれしいな~、俺に孫ができるんだな~」
「いや、孫じゃなくて。甥か姪って…いや、そうじゃなくてっ!そんな間違いは……ない――」
「……とは言い切れぬのではないのかね?アイオリア。あの頃のきみは――」
 もそっと目を覚ましたらしいシャカが、上半身を起こしかけたところをアイオリアが無理やり押し込めた。
「わぁ!?シャカっ!起きるな、起きちゃ駄目だ」
「お、おはようシャカ。朝の挨拶~ハグハグっ!……いって~な?アイオリア」
「本気出しますよ、に・い・さ・ん?」
「私はかまわぬよ、アイオロス、おはよう」
「ん~おっはよう!」
 本当にハグどころかキスさえしそうな勢いだったので本気でアイオリアはアイオロスを抑え込みながら、引き攣りっぱなしの顔でシャカとアイオロスを交互に睨んだ。
「シャカ、そこ余裕出すところと違う!!間違ってる、絶対!!兄さんも調子乗らないでくださいいいいいい~~~っ!!」
「まったく、朝っぱらから元気な奴だよな~……なぁ、シャカ」
「それだけが取り柄であるからして、仕方あるまい」
「おまえら……二人して……ひどい」
 朝っぱらから涙目にさせられるなんて、本当にひどい一日の始まりだとアイオリアは頭を抱えた。