恋唄1
統合失調症のわたしがあなたのために何ができますか。
涙を飲み込んでこらえる以外に何ができますか。
あなたに会うのはうれしい。だけどつらい。
それでもまたあなたに会うでしょう。
わたしはその都度涙をこらえて、「さようなら」という以外にないではありませんか。
しかし、ときがくればいつかは必ず、あなたのことを忘れることができるでしょう。
あなたの美しさが、わたしにまとわりつくんです。
わたしはその都度涙を飲んでこらえるしかない。
でも、いつかは幻滅するでしょう。
そしてわたしはそこからまた弱り切った足腰に力をいれて立ち上がるしかない。
そして、またよろよろ歩き出すしかない。
あなたの美しさに感謝します。
あなたの存在に感謝します。