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遠い未来のどこかの私へ

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実際のところ、人間という生き物は何かを覚え、忘れ、そして学習する生き物である。
未来のことなど誰にもわからないし、過去のことなど忘れ去ってしまうかもしれない。
ただ今を生きるべきなのかそれとも、もっとよく振り返るべきなのかよく分かりもしないことだ。
ところで夢というものは誰しも抱くものだろう、富豪、名声、結婚、しかしその夢というものは
おそらく大人ではなく子供の方がよくわかっているのだろう。
人間という生き物は夢を抱き、時に泣いて、成長するものでもあるのだろう。
誰もが同じで誰もが違う道を歩む。
しかし皆平等に死は訪れるのだ、どうあがいても逃げられない世界の定理。
ところが人間の行き着く先は結局は死なのだろうか?死こそが本当のゴールなのだろうか?
私は少なくともそうは思わない、少しオカルトっぽくはなってしまうが。
死後の世界というものは存在するのだろうか?ただ生き物は死に、消えてしまうだけなのだろうか?
実際現在では目に見えず、科学的にも証明のできない謎なのだがもし仮に。
死後の世界があるとするのであれば、一体そこはどんなところで、何をするのだろうか?
もしかすると死というのは一つの通過点なのかもしれない。今私たちが生きているという
この世界ももしかすると単なる中間、死とは折り返し地点なのだろうか。
そう考えると死を恐れている人ももしかしたら乗り越えることができるだろう。
しかしわからないことを考えていては仕方がない。
 人間は一生がどれほどのものなのかはっきりしたものはない。
ただ限りあるもので尚且つ儚いものであるなら、今を楽しみたいと思う。
あまり前を見すぎていても結局捕らぬ狸の皮算用になりかねない。
来年の事を言えば鬼が笑うとも言うだろう。
無計画、さらに言えば何も考えずただその時の感覚だけで行動してみる。
そうやってみると生きていると実感できるのではないだろうか。
しかしいつまでも無鉄砲ではいられない。
夢を持って、その道を歩むのも一つの生き方である。
逆に、何も考えず、ただ自分の思った道を突き進むのもいいと思う。
今、そう感じている。未来の私は一体どう思っているだろうか?
今の考えをあざ笑うだろうか?
はたまた共感してくれるだろうか?
やはりわからない未来のことは考えず、いつか、ゆっくり過去を振り返ってみるとしよう。
作品名:遠い未来のどこかの私へ 作家名:ティル