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父のつくり話

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   ☆.。.:*・゚

今日からまたお父さんは
出張に出掛けます。

『今度のおみやげは〝そろばん〟がいいな♪』

おねえちゃんがいいました。

『ボクはコマがいい!』

弟たちがいいました。

『よしよし、必ず買ってきてあげるからいい子で待ってなさい。』

自分がいない間、三人の子供たちが
継母にいじめられはしないかと
心配しながらお父さんは家を留守にします。

次の朝、いうことを聞かない三人の子供たちに
腹を立てた継母は
とうとう子供たちを叩き殺して
おねえちゃんをトイレの中に
そして、弟たちを裏の原っぱに埋めてしまいました。

 ※当時住んでた家のトイレの裏には
  ほんとうに原っぱがあって
  その風景が父のつくり話に
  リアリティーを増していたw

数日後、お父さんはおみやげのそろばんや
こまを抱えて帰ってきました。

『おや?子供たちは?』と継母に尋ねましたが
継母は知らん顔をしています。

その日の夜、トイレに入ると
とても奇麗な小鳥が飛んできて歌いました。

  ゜・*:.。.父さん恋しや チンチロリン
        おみやげのそろばん もういらぬ
        チュン チュン チュン.。.:*・゜

そういって
お父さんのふところに入ってきました。

不思議に思ったお父さんは裏庭に出てみました。
するとまた奇麗な小鳥が飛んできて歌いました。

  ゜・*:.。.父さん恋しや チンチロリン
        おみやげのコマは もういらぬ
        チュン チュン チュン.。.:*・゜

そういってまた
お父さんのふところに入ってきました。

おかしいなと思ったお父さんが
トイレと原っぱを掘ってみると
そこには三人の子供たちが埋められていました。

怒ったお父さんは
とうとう継母を殺してしまいましたとさ。
   °・*:.。.☆ 
作品名:父のつくり話 作家名:遊花