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銀魂 −アインクラッド篇−

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第六訓「友達の友達はただの他人なので早めに紹介をしてあげよう」




『ソードアート・オンライン』
・74層 迷宮区内部 最上部近く

「ギンさん、避けて!」
「はいよ」

骸骨の姿をした敵から鈍い斬撃が数発、銀時に向かって放たれるも、銀時は余裕の表情で全て避ける。
3人はあの後、目的地であった迷宮区に入り、左右に円柱の立ち並んだ長い回廊の中間地点で、初めて敵との戦闘に突入した。淡々と攻略が進んでいたためか、一時は「以外と楽じゃね?」と思っていた銀時ではあったが、ゲームといいつつ本物ながらの戦闘場面にいざ突入すると少々困惑を見せた。タイミングが悪く、つい先程のことではあるが攻略中にルート分岐地点が有った為、一緒に行動をしていたキリトは「俺はこっちを見てくる。アスナはギンさんとそっちを頼む」と二手に分かれてしまったため、現在、銀時とアスナの2人で戦闘に突入してしまった。

2人の前に立ちふさがる骸骨の剣士は身長2メートルを超える身体に不気味な青い燐光をまとい、右手に長い長剣、左手に円型の金属盾を装備している。決して弱くはない敵なのだが、二人は一歩も引かなかった。

「嬢ちゃん、要はこいつぶっ倒せばしめーなんだろ?」
「そうだけど、そう簡単には・・・って、ギンさん!?」

銀時は骸骨の剣士『デモニッシュ・サーバント』に向かって一気に間合いを詰め、敵に一撃も攻撃をさせまいと、でたらめではあるも強烈な斬撃を浴びせ、ひるませる。しかし、SAO最弱クラスの木刀という装備という理由なのか、いまいち会心の一撃を与えることができなかった。
「ったく、敵さんを倒すには木刀じゃお役目不足ってことか?」
「もう、1人で突っ走らないで!もう一回くるよ!」
アスナが銀時の数歩下がった位置からハラハラしつつ見守り、いつでも支援できる様に準備をしておく。SAOの戦闘の基本の一つして、お互いの技が邪魔しあってしまうデメリットを避ける為、パーティでの戦闘は高度な連携が要求される『スイッチ』というテクニックが用いられるが、そんなことを知る由もない銀時はいつものように無茶苦茶ではあるも歴戦で磨き上げられた己の剣技で立ち振る舞う。アスナは突っ走る銀時に合わせるのに精一杯であった。
(だけど・・・少しずつギンさんとスイッチができるようになっている・・・ギンさんが私に合わせてくれている?・・・もしかして、この短時間でスイッチの基本を学習したの?誰も教えてないのに?)
アスナは自分が前線に立ち、後方を銀時に任せたいと伝えたかったのだが、それは止めた。
なぜなら、彼女自身がその必要性がないと判断したからだ。

この人は、私よりもはるかに―強い―
銀時の戦い方を見て、すぐに確信を得た。

アスナは支援をしつつ、銀時の立ち振る舞いを模索する。
銀時の剣はエギルの店でクラディールへ見せたあの威嚇のみであったが、いざ戦闘を目にするとまるで『今まで死闘を繰り広げてきた』かのように戦い慣れしているのだ。まるで、現実―リアル―で常日頃から激戦を繰り広げていたかのように。
「嬢ちゃん、次行くぞ!」
「アスナだって!」
銀時は大きくジャンプ、骸骨の左手に装備されていた金属盾を右足で蹴り飛ばし、骸骨の頭部に強烈な一撃を浴びせ、その勢いで右にステップ、それに続いたアスナは白銀にきらめく細剣を中段に次々と突き入れる。見事に全弾ヒットし、2人の連撃のおかげで骸骨のHPバーが大きく減少した。
「ギンさん、もう一回スイッチ!」
「スイッチ?あの任〇堂のゲーム機がどうかしたか?」
「そっちじゃない!あぁもう!」
・・・やはり、基本はちゃんと教えた方が良いと思った。
アスナはソードスキルによる硬直が発生し、次の行動をすることができない。
そんな最中、骸骨の捨身の一撃がアスナに降り注がれようとする!
直撃コースではないものの、このままでは余計なダメージを受けてしまう。なんとか最小限のダメ―ジで済ませようと体制を変えるが―――。
「ぬォォォォっ!スイッチィィィィッ!!!!」
「え?きゃあっ!!」
どこからともなく銀時が現れ、苦肉の策だったのかアスナにダメージを与えまいと突き飛ばし、強烈な縦斬りを骸骨に与えた!轟音と砂埃が辺り一面に広がり、アスナの気が付いたときには骸骨はスタミナキル扱いとなり消滅はしなかったものの失神したかのように横たわっていた。

「ご、強引なんだから・・・あと、スイッチって技の名前じゃないからね?ギンさん」
「ばっかお前ぇ、今の技は銀さんが会得している10ある型の一つ ―壱ノ型 ニ〇テンドースイッチ― だ。決して今、思いついた訳じゃねぇ」
「何の呼吸よ。というか、なんで10ある型の一つにゲームハードの名前が入っているのよ」