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銀魂 −アインクラッド篇−

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第五訓「パクリすぎは程々に」



「ようやくここまで辿り着いたな」
「あぁ。いよいよ最後の戦いだ。ギンさん」
「二人とも、気を引き締めてね」

風の音が鳴り響く---荒れ果てた荒野から砂埃が舞い3人の騎士の目の前に祭壇らしき建造物がそびえ立つ。空は薄暗い雲に覆われ、どこか遠くから雷が鳴り響いていた。
ここは、アインクラッド城、第100層。3人は死闘の末、ラスボスが君臨するこの階に辿り着いた。100層と言ってもセルムブルグやアルゲードのような要塞都市があるわけでもなく、ましてや第1層のはじまりの街のとなりの緑が広がるフィールドがあるわけでもない、そこにあるのは半径およそ2〜3キロ程度で円型に広がる大地、土がむき出しで草と呼べるものが生えていない。外壁は存在せず下を除けば底のない奈落の大地へと落ちていくしかない。3人はこの戦闘の為に残しておいた貴重な回復アイテムを使用しラスボスが君臨しているであろうボロボロの祭壇へと一歩、また一歩へと近づく。

「・・・俺が先に行く。ギンさんとアスナは後ろを着いてきてくれ」
「へッ。お前一人にいいところ持って行かせるわけにゃいかねぇ」
「ここまで3人で頑張ってきたじゃない、最後の最後まで三人一緒よ?」
「ッ!ありがとう、ギンさん、アスナ。それじゃあ・・・」

『よくぞここまで辿り着いたな・・・騎士たちよ・・・』

突如、祭壇から声がフィールドに響き、3人は剣を構え警戒をする。
するとどうだろうか、コツコツ・・・と中からこちらへ歩みよってくるではないか。
3人はラスボスというからてっきりモンスターだと思っていたのだが、どうやら人型のNPCらしい。それでも油断する訳にはいかないのでキリトはゴクリと息を飲んだ。

「へッ。そちらからお出ましとはな」
「気をつけろよギンさん。なにが起こるか俺もわからないぞ」
「二人ともっ来るよ!」

次第に足音が大きくなりうっすらとシルエットが明確になってきた。
読み通り人型の影だ。
体格的には男、大体20〜30代男性の平均身長程度で逞しい胸板、髪型はサラリーマンのような7:3分け、茶髪でメガネ・・・その髪の色に合わせたかのような茶色のスーツ・・・あれ?

この人・・・どこかで見たような?


『跪け、命乞いをしろ。君たちはアインクラッド王の目の前にいるのだぞ』

「えっちょっと…えっ?えェェェェェッッ!!?」
「いや待て待てまてェェェェェッ!!!!え、いや何ッ!!?この人完全にあれだよね!!?人をゴミ扱いするあの人だよねッッッ!!?この作品に出ちゃ駄目な人だよねッッッ!!?」
「出たわね?ロ○スカ=パロ=ウル=アインクラッド!!あなたを倒せばこのゲームに囚われているプレイヤー達を救えるわ!」
「ちょっと待てアスナ!!何普通にそのまま戦闘に移ろうとしてるのッ!!?絶対違うよね?この人ラスボスはラスボスでも別作品のラスボスだよねッ!!?というかもうこの人ラ○ュタの人だよね!!?何?最後のアインクラッドってとこだけ変えれば別人になれるとでも思っていたの!!?」
「何を言っているのキリトくん?彼の姿形に惑わされないで。私だってよくわからないけど!さぁ剣を抜いて!装備が不十分なら40秒で支度して!」
「いや!それすでに理解しているよね!!?もう知った上で本気で戦おうとしているのかなッ!!?」

「お、おおおお落ち着けキリト!!ほらこいつアレだから!!ほら!さっき自分でもアインクラッド王って言ってたじゃん?宮崎のとっつぁんの作品とは無関係そうじゃん!!?ほら、よく見たら分け目も本家とは真逆だし?」
「無関係なわけ無いだろ!!というか最後変えてるけど名前の最初に思いっきりロ○スカって言ってる時点で駄目だろ!!」

『落ち着きたまえ少年。私はアインクラッド王であってラ○ュタ王とは一切関係ないし、宮崎のとっつぁんとは一切関係ない。無論バ○スと叫んでも目が潰れる心配もない。流行りの服は嫌いかね?』

「いや自分で否定している時点でちょっと自覚してるだろ!!?というか随所随所に無理矢理ネタ挟むのすっげぇ腹立つんだけど!!?」
「あぁもうキリねぇ!さっさと終わらせようぜ!!」

特徴的な天然パーマとわしゃわしゃとかき乱し銀時は腰から木刀を抜く。
それと同時にム○カの元へと一気に距離を縮めていく!

『さぁきたまえ!そしてその身に受けるが良い!ラ○ュ・・・いや、アインクラッドの雷を!』

後ろからキリトが「今、ラ○ュタって自分で言いそうになったよね?やっぱりあんた本家どころか元祖の人だよね?」と、ツッコミが聞こえてきたがもう面倒だったのでそのままム○カの懐に入り、木刀で斬りつけようとする・・・が。

「ッな…」
『ハァッハッハッハッ!!!!諦めたまえ!私にはバリアがある!』

「しまった!奴の周りにはATフィールドが貼られているのね?」
「さっきからちょいちょい気にしてたけどさ、今日のアスナのそのテンション何?もしかしてちょっと楽しんでる?」

「おいおい・・・本家・元祖どころかまさかの真打か?バージョン違いばっか出しやがって!ちったぁ消費者の金銭事情も考えやがれェェェェ!!!」
訳のわからないツッコミを入れつつ銀時の無数の斬撃がム○カを襲う!だがATフィールドに守られているム○カには1ダメージも与えることができずあの特徴的な高笑いをして余裕の表情で銀時を見下していた。

「ダメね…このままじゃあいつにダメージが与えられないまま全滅してしまうわ」
「くそッ、あんまり納得してないけど一体どうすれば・・・」
「大丈夫よ、キリトくん。手はあるわ!」

そう誇らしげに余裕の表情を見せるアスナは懐から白い腕時計取り出し右手に装着し、なにか絵柄が書かれたメダルも取り出した。
「あいつにダメージを与えられないのはきっと妖怪の仕業だわ!妖怪には妖怪よ!」
「お、おいアスナ。ちょっと待ってくれ。それ本当にヤバイやつじゃ・・・いや、あっちも相当ヤバイけど!」
「私の友達!出てきてエギル!妖怪メダル、セット・オン!!」
「て、おいィィィィィ!!ちょっとは人の話聞けェェェェッ!!というか何!!?この物語は他の作品のネタ出さないと成立しないの!!?」

アスナが装着した腕時計にメダルが挿入され見たことのない文字の論理コードが腕時計から放出され次第に中から大男が出現する!
『プリチーSHO-KAN!』
不思議な歌と共にそこに現れたのはアルゲードに店を構えるスキンヘッドでがっちりとした肉体を持った大男、エギルが召還された!
「エギルッ!」
「いやエギルッ!…じゃないだろッ!!?しかもお前なに!!?プリチー!!?どっちかっていうと、お前はゴーケツだろ!!?」
「黙れウスラカゲ。俺は昔からプリチーだ」
「誰がウスラカゲだ!って、ちょっとおい!!」

エギルはキリトの話を聞かず雄叫びを上げながら銀時とム○カが交戦している場所へと駆け抜けていく!
「へッようやく増援がお出ましって…へ?」
「ギンさァァァァァんッッッ!!!!」
『ハッハッハッハッ!!いくら味方が来ようとも私には傷一つ付けることはできんよ!』
「いや、なんか違くね!?あいつム○カ狙いじゃなくて俺じゃね!!?あの感じは間違いなく俺じゃね!!?」