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銀魂 −アインクラッド篇−

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第二訓「職場が変われば今までの自分を捨てて新たなキャラ作りに努力しろ」




『ソードアート・オンライン』
・アインクラッド 第一層 はじまりの街・

「ほら、この街なみ。なにか思い出さないか?ギンさん」
「はッ…ははっ…」

はじまりの街の商店街。
銀髪天パーの男は黒いロングコートを身にまとった少年に連れられて様々な騎士達が集うこの街を案内されていた。

-「なぁこの後空いているか?レアアイテムがドロップされるクエストに行こうと思うんだけど」-
-「あれか?いやでも俺はまだレベル低いし」-

「……ははっ…おかしいよこれ、絶対おかしいよ…」

-「この装備じゃもう60層以降はきついな。素材は揃っているし新しい防具でも…」-
-「だからと言ってコルをこれ以上無駄に使うことできないだろ」-

右を向いても、左を向いても、まるで戦いなれたかのような強者顔の騎士達ばかり。
流れに流れ切った汗が再び汗腺から放たれる。

(へ、へぇ〜なんかよくわからないけど皆あの格好流行ってるの?皆モンハンG級クエストで戦いなれた格好してるんだけど!?もしかして時代の流れに追いついていないの銀さんだけ?はっ!どうしよう急に恥ずかしくなってきた。なんか銀さんだけ装備おかしくね?ボロボロの衣服に丸腰っておかしくね?)

「なぁギンさん聞こえてる?」
「はっ!な、なんだ『キリコ』?」
「『キリト』だ。…その様子だと、本当に記憶失ったみたいだな。記憶を失うバグなんて聞いたことないけど」

キリトは手を額に置き、さぞ厄介事に巻き込まれたな…と言わんばかりの深いため息を吐く。それは銀時も同じだった。
とりあえず二人は無限にモンスターが現れるフィールドと呼ばれる場所からこの第一層の拠点となる『はじまりの街』へと移動していた。

「すまねぇなキリト。やっぱなんも思い出せないみたいだわ」
「…それは残念だな」

(とりあえずキリトには『記憶喪失』っていう事にしてあるけどこの後どうすっか…てかなんでだ?どうして銀さんこんな訳のわからない世界にいるの?おかしくね?だってあれだよ?銀さんただ単にストパーにしようとしただけだよ?その結果がこれって!)

「ギンさん。あんたの記憶を蘇らせる為にとりあえず手伝ってやるけど、俺にも都合があるんだ。だからさっさと終わらせよう。まず最初にあんたの情報を知りたい。あまり気乗りしないけど…俺にフレンド登録を送ってくれ」
「は?フレンド登録?」
「あぁ、じゃないとあんたの事がわからない。レベルとか所属ギルドとか…色々」
「いや、何?手と手を繋げばみんな友達って訳じゃねぇのか?」
「はぁ?メニュー開いてフレンド登録だって!」
「メニュー…?おいおいちょっと待てよ。そんな初心者に無理難題な注文ばっかすんじゃねぇよ。あれですか?パソコン買ったばかりのお父さんに使い方説明するの面倒なタイプなんですか?」
「…これは重症だな…記憶喪失以前の問題だ。よく2年間も生き残ってこれたな…」

ここでキリトはまた深いため息を一つ。
銀時の頭には複数のハテナマークが上がっている。

「ほらっ…こんな風に!」
キリトは右手の人差指と中指を真っ直ぐ揃えて掲げ真下に振った。たちまち、鈴を鳴らしたような効果音とともに紫色に発光する半透明の矩形が現れる。
「マジか。そんなことできるのか」
「関心してないでギンさんも早く」
今度は銀時が見よう見まねでキリトと同じ動作をする。
すると鈴を鳴らしたような効果音とともにウインドウが目の前に広がった---が。

「あれ、ギンさんのメニューウインドウおかしくないか?」
銀時のメニューはキリトの半透明の矩形に対し、何故かこの世界観に似つかわしくない大きなドットで表されたドラ○エやファイ○ルファン○ジー風のメニューウインドウだった。ちなみに選択肢は しらべる はなす アイテム そうび ステータス スキル せってい フレンド の8つのみだった。
「て、おいィィィ!!なんで銀さんだけ初期型ファミコン風!!?キリトのとは全っっ然違うんだけど!!?」
「落ち着けギンさん。もしかしたら記憶喪失のバグに加えてこっちにも何らかの影響が出ているのかも知れない」
「いやこれもう絶対に嫌がらせだよね!!?完全に意図的だよね!!?誰かが仕組んだとしか考えられないよね!!大体なんで銀さんはまるで『ゲームの世界』みたいなところにいるんだよ!!もうほんと訳わかんねぇよ!!」
「いや、ゲームの世界…だろ?」
「そうそう!ゲームの世界に!!…ん?…あの〜すいません…キリトさん、今なんて?」
「だから、実際俺達はゲームの世界にいるんだろ」
「…は?えっ…ちょっと…」

「このゲームは仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム(VRMMO)『ソードアート・オンライン』だ。あんたもナーヴギア使ってフルダイブしてきただろ」

「は、……はぁァァァァァァ゛ァ゛ァ゛!!!!???」