壊れた愛
君がどんなに私を気にかけようとも
その愛は君が壊したことだけは覚えていてほしい
声も吐息も気持ちも口で塞いでしまい
乳房には母のぬくもりの幻影を重ねる
深淵にて感じて
快楽と苦痛に喘ぐ声をあげていても
君はそれが肉体的なものなのか精神的なものなのか
判断はつかないだろう
君は知らないだろうけど
もうそこには
「愛」
などないのだよ
解き放たれた無数の生命は
透明な薄膜の中で
ふと思い出した過去の感情とともに死んでいく
私はただ「いたい」だけ
とんでもない自傷行為
ぼんやりとしたグローランプの中に
浮き出る私と君の激しい息遣い
交わっているけどもう交われない
いや、交わらない
だって、そこには「愛」などないのだから。
君も私と同じ気持ちでしょ。