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先輩に手相をみられちゃった!

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ここは某ドーナツ屋。
店内は、クラシック曲が流れティーカップが時折なる音と、うるさく感じない程度の話声が聞こえるだけで
品のいい雰囲気を醸し出している。
そして私はこれから憧れであるバスケ部の先輩に手相をみられるのだ。
「いや本当にこれ当たるんだって! ユキエの手もみせてみ!」

快活な声が私の耳に響く。

「は、はい。お願いします」

ユリコ先輩に目が合わせられず、返事をするのもやっとだ。

「まぁ、手をみせてみ」

テーブルの上に私は手を開く。

な、なんでこんな事になったんだろう。
いま私は憧れのユリコ先輩に自分のてててててて、手がっ。先輩の手に触れてる。

「ふぁあ」

なぜか変な声を出してしまう。
「ふぁー?」
ユリコ先輩は私がだした声に怪訝な顔をする。

「な、なんでもないです!」

先輩の柔らかい手に触れてしまい私は一瞬我を失った。
これは……攻撃力が高い。
先輩の手はバスケをしている人の手と思えないほど、白くすべすべで柔らかい。
その指が掌上で踊りだした。
ユリコ先輩が私の手をじーっと眺めている。
それだけで私の手は汗ばみ、そしてくすぐったいのが止まらなくなる。
あ、あ、あ。

口に出しては変態だと思われそうなので心の中で言う。

とても恥ずかしい。

なんなんだこの恥ずかしさは!

息が、心臓がバクバクしてて、先輩の目をみると

先輩の目が大きくて綺麗な目が見える。

その瞳に吸い込まれてしまいそうになる。

そしてその状態で私は汗ばんでいる手をいじられている。

ぷ、ぷしゅう

頭の中にあるなにかがはじけた。

あれ、先輩が何かいってるけど私にはきこえない。

そして私はなぜか机とキスをしていた。