東日本大震災から1000日
28万人の人がまだ仮設住宅に暮らしている。
70代の女性が二人で津波で家を失い
原発事故で避難を強いられても
夫ともに80歳までには戻ることを夢見ていた。
しかし夫は77歳で昨年亡くなった。
もう戻ることは考えていないという。
彼女の爪先にマニキュアが光る。
ディサービスでしてもらったのだという。
夫の死後、いろいろなイベントに参加するも
仮設に一人でいる寂しさは消えない、、、
<新聞記事の要約>
この記事を読んで
先日、温泉で一緒になった方を思い出していた。
やはり70代の女性でしたが
ネイルケアをするために
月に一回ホテルに宿泊しているという。
「一人暮らしなので気楽なの~」と笑っていた。
同じネイルケアでもその意味合いが違う。
原発事故で仮設暮らしの女性のマニキュアは
家もなく畑もなくなり
爪に時間を費やすしかないのだ。
温泉であった女性は
お気に入りのネイリストを訪ねて
宿泊までもしてマニキュアをしたいのだ。
優雅というイメージ。
お金があるなしではない。
震災で大きく変わってしまった環境を
多くの人が、特に高齢の人たちが、
受け入れることは難しい。
しかし受け入れないと暮らせない。
震災から1000日、震災に遭わなかった人たちは
記憶のむこうになるつつあるでしょうけれど。
@写真は2011年11月に
防災講演会を開いたときのものです。
実家近くの被害状況を写真に撮りました。
大震災を少しでも知ってほしくて・・・
作品名:東日本大震災から1000日 作家名:ゆう