世界
同じ絵を見ても人によって
感じ方が違うように
私が見ている世界は
私だけのもの
この感覚は私だけのもの
他の人とは分かち合えない
けれど貴方は
それでは寂しいではないかと言う
本当にそうだろうか
世界の数だけ
お話がある
世界の数だけ
未来が過去がある
そして世界が違えば
その世界に惹かれる
同じ世界を見ているなら
貴方は私を理解しようとはしないでしょう
同じ世界が見えているなら
愛は生まれないでしょう
誰かが亡くなった時
虚無感を感じるのは
一つの世界が閉じるから
誰かに忘れられた時
寂しいと感じるのは
貴方がその世界に
必要とされなかったから
新たな命が生まれた時
充実感に包まれるのは
新たな世界を担う存在になるから
世界は私のものだが
世界を構成するのは私以外のもの
私だけでは世界は創れない
だから世界は美しい