漢字一文字の旅 第三巻
五の六 【六】
【六】を重ねた形の字の音を借り、数の「むつ」となったとか。
ピンとこないが、とにかく六つだ。
こんな【六】、四字熟語では六根清浄か五臓六腑くらいしか思い付かない。数字の中では、一や三に比べあまりにもマイナー。
しかし、王将の餃子の数は6個。雪の結晶は六角形で六花と呼ばれてる。
【六】っていいだろと言いたいが、人はそれぞれ好きな数字を持ってる。
統計的に人が好む数字の順で並べてみると、
好き 7 ← 3 ← 8 ← 5 ← 2 ← 1 ← 4 ← 6 ← 9 ← 0
だが、これだけでは面白くない。
そこで数字による性格判断、これを紹介させてもらおう。
ネット内にいろいろと載せられている。それらを要約すると、つまり……
「1」の好きな人
ただただ認められたい、そう一途に思ってる人。
「2」の好きな人
私の可愛らしさわからないの、とにかくそうアピールしたい人。
「3」の好きな人
ニャンコのように、可愛がられたいと思ってる人。
「4」の好きな人
岩石より硬い鉱物、頑固な人。
「5」の好きな人
ラーメンかカレー、いやうどん、とにかく好き嫌いが激しい人。
「6」の好きな人
あれっ、どこへ行ってしまったの? 知らぬ間に、一人で突っ走る人。
「7」の好きな人
ああしたい、こうしたい、実現は遠いが、とにかく願望が強い人。
「8」の好きな人
なんで? なんで? をただただ繰り返す、生真面目すぎる人。
「9」の好きな人
あっちへ行ってよと言ってはみたが、結局あ〜あと、寂しがり屋な人。
「0」の好きな人
誰が見ても、どこから見ても普通、それでも特別だと思われたい人。
ということだが、
このエッセイ、実は章当たり六つの漢字で構成させてます。
なぜなら、【六】という数字、結構気に入ってるのですが……。
ということで「6」、
漢字一文字の旅、「旅は道連れ、世は情け」なんちゃって、結局一人で突っ走ってま〜す。
すいません。
作品名:漢字一文字の旅 第三巻 作家名:鮎風 遊