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春の友達 0.プロローグ

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雪がだいぶ溶け、桜の花が咲いてきた。今日から私、川村桜は高校生になる。高校生活を思いっきり楽しみいたからという理由で成績に余裕だったこの平丘高等学校に入学した。平丘高等学校は街中から外れた平村というところにある。山の中だというせいか、少し肌寒く雪が少し残っている。
 同じ高校に入学した中学の友達は紅月真実。真実は昔から明るく元気のいいショートヘアの女の子だ。
 もうすぐ真実と会う約束をしている九時になる。まだ来ないかな、と考えながら周りを見渡す。玄関の近くには写真を撮っている人達がたくさんいる。入学式と書いてある看板を背景にして写真を撮っている髪の長い女子が二人。五、六人集まって何かを話している男子達。初めて見る人達ばかりで仲良くなれるか心配になってくる。こんなことを考えているうちに九時になり真実が玄関にやってきた。
「ごめんごめん、遅くなったよ。準備してたんだ。」
 真実が苦笑いする。
「いいよ、気にしないで。」
 と言いながらにこっと笑い返す。
「ここが平丘高等学校かー!入試の時も来たけど入学するってなったら新しくかんじるよね、真実っ!!」
「そうだね!学校生活楽しみだなぁ。友達できるかな?」
「真実ならできるよ。面白いし明るいからね!」
 と話しているとお母さんが写真撮ってあげるよと言ったので二人でピースをして撮ってもらった。
「そろそろ教室に行かないと。早く行こう」
「あっもうこんな時間。急ごうか」
 また後で、とお母さんに言って別れ、私たちは教室に向かった。