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ヒント

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私はこんなサイトを見ていて天才の答えに1人、PCの前に座って考え込んでいた。
なにがヒントなのか、てか「ヒントはない」て言ってるのだからヒントはないのでは?
…「ヒント」は答えに導き為の助言、私がまだ5歳の時にヒントという初めて聞いた時に母さんが言っていた。
ぴぴぴ、と目覚まし時計のアラームが鳴る。気づいたらもう朝の6時だ。徹夜でサイトを見ていた私は節々が痛いなか、立ち上がり背伸びをし、あくびを1つこぼす。
歯磨きしながら会社服に着替え、荷物をバックに詰めながら朝ごはんを食べ、イヤホンを耳に当て、「行ってきまーす」と私以外誰もいない家から緑色の扉を開いて、出ていく。
家から会社まではバスから駅まで10分、電車を2つ乗り変え、会社がある駅まで30分。そこから徒歩5分の所にある。
「おはようございます部長」
「おぉ、おはよう栢木君、今日は君のプレゼンだったね。期待してるよ」
「はい」
と何げない返事の後、係長が通る、から挨拶をする。
「おはようございます係長」
「あぁ、おはようございます栢木サン。プレゼン頑張って下さいネ」
係長は若干訛っているが、れっきとした日本人だ。
「おはようございます栢木・・・さん」
後ろから暗く、低い声がする。すると部長が話があると奥の部屋に連れてく。
「栢木君、あんなのと付き合ってると暗いオーラに取りつかれるよ」
心配してなのか、多分あの人のことが嫌いなだけだが、いつも挨拶するたびに挨拶を返す私は、最近彼に挨拶されるようになったが部長や係長はもちろん、他の同僚にも「挨拶を交わすな、汚れる」など陰口を叩くようになっている。
「でも彼は挨拶してきてるのですから挨拶を返すのは当然なのでは?」
「まぁそうだが・・・とにかく彼は異常な人間なんだ、これからの会社生活では彼は無視したほうがいいぞ」
私はなんて返事したらいいのか分からず、「はぁ」と曖昧な返事で済ます。
今、挨拶できなかった嫌われてる男性は、最近入ってきた新人さんで確か名前は確か盤若さん。名前がおぞましいから嫌われてるが、私は別に嫌いじゃない。
「栢木君、もうそろそろプレゼンの時間じゃないのか?」
「え?」
部長に言われて腕時計を見てみる。プレゼンの時間まであと30分。セリフを読みなおそうと自分の席に戻る。
そこに盤若さんがいた。
「どうかしました盤若さん?」
「栢木・・・さん。自分の所にこれが」
盤若さんは私に1通の手紙を渡す。差出人は見たことない名前。住所は書いてない。宛先「栢木明利須」と様無しだった。
「栢木・・・さん。それはきっと開けないほうが良い。まぁ栢木・・・さんの好きにすれば良い」
そういうと彼は去って行った。

作品名:ヒント 作家名:DG4