大人の言葉遊び(59)
光は夜に
隠れても
貴女の想い
胸にとどまる
さよならと
告げたメールが
悲しくて
自分の言葉が
ナイフとなりて
真夜中に
月だけに
つぶやいてみる
これが
最後の恋になるよう
夏が過ぎ
人もまばらな
秋の海
暑さと共に
人も去りけり
秋の海
その淋しさと
やるせなさ
それでも我は
だからこそ好き
眼差しの
熱さと強さに
揺れた夏
過ぎし今でも
支えとなりて
夏の恋
秋の風に吹かれても
冬の雪に埋もれても
消えずに残る
想い出優し
心の上に
蓋をして
恋になるのを
押さえ
送る日
風に揺れ
君に揺れてる
恋心
不確かなもの
二人の明日
焼き尽くす
恋に我が身を
委ねども
燃え残りたる
想いは哀し
作品名:大人の言葉遊び(59) 作家名:智樹