大人の言葉遊び(52)
行き交う路の
狭間にて
罪と愛とに
包まれしとき
宇宙から
届いた
言葉かと思う
「アイシテイル」と
カタカナで書くと
腕枕
頭の重み
感じつつ
眠りに落ちる
至福の時
気になったり
心配したり
大丈夫だとわかっていても
こんな時には
孤独が痛い
孤独なら
誰かの孤独が
わかるから
「わかるよ」って言えば
もう孤独じゃない
こんな日は
貴女が好きな
歌を聴き
貴女の好きな
自分でいよう
思い詰め
溜まった憂い
心ごと
シュレッダーの歯
刻む音聴く
夜を漕ぎ
貴女に逢える
明けを待つ
終わりの始まり
始まりの終わり
体内の
どこかに深い
宇宙あり
貴女の惑星(ほし)のみが
存在す
伝えたい
玉のきしみを
言の葉で
揺れる心と
動けない身を
作品名:大人の言葉遊び(52) 作家名:智樹