株 奮闘記
(8) トヨタが不思議 (20131107)
注目を集めていた 7203 トヨタの決算、結果はまったくの好調だった。
上半期の営業利益は81%増益で1兆2555億円、通期予想は1兆9400億円から2兆2000億円に上方修正した。
日本を代表するトヨタ、これで市場には安堵感が。
ということで、今日はどれくらい株価を上げるか興味があったが、反対にトヨタは80円下げた。
すでに織り込み済みということだろうか、不思議なものだ。
その代わりに久々に値を飛ばしたのが、好決算の 3668 コロプラ。本日の売買代金も820億円、トヨタを抜いての堂々の1位。もちろんyahooの銘柄投稿数でも1位に。
この位置、かっては 2432 DeNA、3632 グリーだった。それがやがて 3765 ガンホーに移り、今はコロプラか。しかし、これも危なっかしい状況だ。
とにかく株の世界は儚い。
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらは(わ)す。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
まるで平家物語だ。
それにしても、こんなハラハラはもう嫌だとなれば、人たちが向かう先はやっぱり薬品株。いろいろと巨星が輝く。
一旦値を下げた 4528 小野薬品、目標が9000円だとか。
また、人たちの一番人気株、それは期末に掛けて必ず値上がりする、配当3.8%の 4502 武田薬品。だが配当に無理があるとか。配当がもし下がることになれば、急落し、地獄に。ひょっとしたら暴動が起こる……かも。それでも人たちは武田薬品が大好き。
それに比べ 4523 エーザイ、4534 持田製薬あたりの方が堅いと見ている人も多い。
その上に、最近は少しおとなしいがバイオ関連、そろそろ暴れそうだ。
てなことを思い巡らしながら、秋の夜は更けて行く。