大人の言葉遊び(44)
特別なとき 特別な人
とぎれた会話
そのすきに
何気なく携帯開けて見る
君のの仕草に
不安が募る
「誰から?」は
答えが怖くて
聞けなくて
見ない振りして
何気なく噛むストロー
まんなかの
道だけでなく
わき道に
置き去りにされた
風景も行く
経る時が
織りあげつくる
我がいのち
ほのかに温む
景色の中で
時の舟
あてなき旅で
めぐり逢い
置き去りの心
拾いし彼の人
離れても 心はいつも 一緒にと
届いたメール 幾度も読みて
君への想い
幾度となく
伝えた積もり
けれどまだまだ
伝えきれない
積もりでも
言の葉だけでは
難しく
心の奥は
見えにくくあり
足りぬのは 二人で過ごす 時間だけ
まばたきの間も 惜しい気がして
作品名:大人の言葉遊び(44) 作家名:智樹