大人の言葉遊び(43)
駅への道を 遠回りする
日のなりわいもゆるりと凪いで
銀に照らさる
静寂(しじま)を浴びて
ただ我が心だけが
熱く波うつ
夕暮れの
輝き満ちて
ときめき満ちた我が胸に
想いを寄せる
夢中の人よ
夕暮れの 波間漂う 心旅
凪と嵐が ただ繰り返す
ほろ酔いで 優しい仕草に 身をまかせ
目を閉じてみる 夢のほろ宵
気がつけば 待たせる日々と 待つ日々の
刹那さばかりが 募る恋にて
恋しくて
つい見てしまう携帯の窓
暗いまま
ただ
時間を記す
恋しくて 同じメールを 何回も
読み直しては さらに恋しく
稲妻が 君の街にも 走るなら
響いてほしい 我の想いも
日常の
アクセント求め
彷徨う日々
心温もる
気遣いの人
作品名:大人の言葉遊び(43) 作家名:智樹