徒然な日常
ある日のこと。
「あったま痛ァい…」
コメカミをグリグリ指で揉むなっちゃん。
偏頭痛にしては奥歯の虫歯が痛むので変な感じです。
「……頑張って☆」
ナニやら弾んだ声のおねいちゃん。
「……ぁあ?」
「凄いのが貼り付いてるわよ☆」
見ると全開笑顔です。
「……あー……」
実はなっちゃん、心当たりがあります。
「ねぇ、もしかして根暗そうな気味悪い感じのでさ、ブルーの服着てない?」
「うふ。まぁ楽しいこととか考えたら?」
どうやらビンゴのようで。
「……祓ってやる。灼ききってやるわ……」
「まぁま。気負わないでここはあーちゃんにくっついてたらいいわ☆」
なっちゃんは自分がどういうモノかを直感で理解してるので長生きを望んではいません。
青い子はそこにしがみついているとのこと。
一方、あーちゃんはなっちゃんの長寿を心から望んでるのでそんな彼にくっつくいていると離れやすくなるという簡単な原理。
「あたしには手に負えないもーん。アンタに憑くくらいだもの、強い強い」
「……」
項垂れるなっちゃん。
しばらくは青い子と共存生活になりそうです。