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おもかぴえろ
おもかぴえろ
novelistID. 46843
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徒然な日常

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 真夏以外はなっちゃんのお部屋では青地に藍の縦縞模様の火鉢が活躍しています。
 なっちゃんのお家にある火鉢ですからして、ただの火鉢ではありません。
 名前をアオコさん。
 九十九神姿は二頭身のちょっとシャイなかわいこちゃん。
 そんな彼女はなっちゃんの眷属です。

 ある日なっちゃんがお茶と白米と焼き鮭と、と簡単な朝ご飯を食べていると……。
『主しゃま、しょれ、おいちい?』
 ちょっと舌っ足らずに喋るアオコさんは持ち主に似てか食欲旺盛、好奇心いっぱいです。
「食べる?」
『うん!』
 目をキラキラさせて大きく頷くアオコさん。
 お米を一粒、焼き鮭をちょっと火鉢に入れると
『おいちい☆』
 ほっぺに手を当てて堪能してます。
 アオコさんの本体である火鉢はどうかといえば香ばしい香りと共に米粒と焼き鮭が一瞬にして炭になりました。
 アオコさん曰わく「おいちい☆」の合図なんだとか。
 なっちゃんの周りはおねいちゃんをはじめ食べることが大好きな人達が多く、お客様が来る日は朝から密かにウキウキしています。
 何故ならば。
 美味しい手土産を頂けるから。
 そんなアオコさんにおねいちゃんは溜め息ひとつ。
「……アオコ。主に似てきたわね」
『?』
 なでなでしてくれる優しい手にニコニコ笑顔のアオコさん。
 今日もお部屋は適温です。

作品名:徒然な日常 作家名:おもかぴえろ