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離れているから　
伝えられることもある
逢えないからこそ　
育む愛も
心届けて


癒しえぬ　心の襞に　沁みこんだ
傷と痛みに　貴女から愛


貴女から　給いし心の　お返しは
何もないけど　想うことだけ


実を　映せる鏡が　あったなら
まずは問いたい　自分の心


省みて　詠み重ねたる　恋歌の
拙きけれど　想いは熱く


短きは　
逢瀬のときにて
待つ日々は　
永遠と感じるほどに　
長きて


君に出逢う　
現世での　
タイミング　
もっと早ければと　
唇を噛む


現世(いま)だから　めぐり逢えたと　信じたい
知らずに過ぎ行く　道もあれしも


胸の中　飛び込んでいく　勇気なく
待って待たせて　切ない二人


ひと夏の　恋する蝉と　言い聞かせ
それでも二人の　秋に憧れ