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幽霊でも恋愛したいんだよ!!1話「運命的?な何か」

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幽霊でも恋愛したいんだよ!!1話「運命的?な何か」 




 季節は夏から秋に変わる9月頃。
キーンコーンカーンーコーンッ。
学校にいるとどうしても聴いてしまうチャイムの音。その音を聴いて喜ぶ奴は沢山いるだろう。理由は勿論1日の最後の授業が終わるチャイムだからだ。クラスを見るとキャーキャーと「何処寄り道する〜?」っていう声が聞こえてくる。中にはカップルが腕を組んでイチャイチャしてやがる。それを見ていた二階堂咲夜(にかいどうさくや)は叫んだ。
「彼女ほしー!!恋愛してー!!」
そう、オレはめっちゃ叫んだ。当然クラス(特に女子)から変な視線を感じたのは言うまでもない。
「お前またかよ。今日はこれで5回目だぞ。その聞いてると悲しくなる叫び。」とクラスの男子が言ってくる。彼女欲しいのだからこれぐらい叫びたくなるのも仕方ないだろうと思ってしまう。だから言ってやった。
「彼女欲しいんだよ。悪いか。」
「いや、気持ちは分かるけどいちいち叫ぶ必要なくね?そんなことよりこれからカラオケ行かね?」オレの彼女欲しいという欲望をそんなこと扱いされてしまった。まったく酷い。でもカラオケは好きだからOKしておくとしよう。
「おー、行く行く。」



 友達と駅前にあるカラオケ店に着いた。明日が休日だからなのか学生が結構来ていた。
「今日は結構混んでるな〜。」
「明日休日だしな。」とりあえず適当に答えといた。
「いらっしゃいませ〜♪何時間ご利用なされますか?」とキャピキャピお姉さんが言ってくる。正直めっちゃ可愛い。惚れてしまいそうだ。
「綺麗なお姉さん。フリータイムとドリンクバーでお願いします。」紳士っぽく言ってみた。
「はぁ?」さっきまでのお姉さんとはまるで別人格のようになってお姉さんに睨まれた。しくしくと泣きながら友達に「バカだなぁお前」と追い討ちをくらったまま部屋に向かった。
 部屋に着いた時オレは出会いみたいなのを感じた。なんとオレ達の隣の部屋から凄い美少女が出てきた。外見は足がスラッと細くて黒髪が長くしかも髪を下ろしているしサファイアみたいに綺麗な青い瞳をして凄く可愛かった。一瞬彼女と目が合った。何とオレにニコッと微笑んでくれた。やヴぁい。超可愛かった。制服はうちとは違ったが多分オレん家の近くにある如月女子高校の制服だろう。ちきしょう。そこの男教師が羨まし過ぎる。
「おーい。さっさと部屋に入ってくれませんか〜?」軽く友達の存在を忘れていた。



 「いや〜、今日も歌った歌った〜。やっぱ咲夜と行くと盛り上がるね〜。お前歌上手いし。」
「お前も今日アニソンしか歌ってなかったな。いつものことだけど。」
「いや、オレアニソンしか知らないし。」とまぁ下らないことを喋ってレジに向かった。レジに着いた時入店した時のお姉さんがオレに向かって言ってきた。
「あなただけ3万4千円になります。」
「何で!?」
 何とかレジの鬼お姉さんを振り切って外に出ることが出来た。
「またのご来店しないで下さい。」と聞こえてきたような気がするが気のせいだろう。というか気のせいでありますように・・・。
「オレこれで帰るけどお前どうすんの?」と友達に聞かれたので
「おれもさっさと帰って寝るよ。明日休みだけど。」
「そうか、んじゃまた休み明けな。」そう言って友達と別れた。



 夜の8時頃、帰り道を1人でスマホを弄りながらとことこと歩いていく。この時間ここら辺はあまり車が通らない。だけどオレは念のため路側帯を歩いていた。
「今日おれに微笑んでくれた可愛かったな〜」と独り言を言っていた。
 とそんなバカなことを考えていた時だった。後ろから結構スピードを出してくる車が来た。
「何かめっちゃスピード出してない?危ねえな。捕まるぞコレ。」
そう言ってオレは出来るだけ端に寄った。
これなら大丈夫だろう、と思った。車のことは忘れてスマホを再び弄ろうとした。その時体にまるでデッカい岩が転がってきてぶつかったんじゃないかというくらいの衝撃が体全体にきた。
「え?」と思ってた時にはもう地面に寝っ転がっていた。視界が赤かった。体が動かなかった。激しく体が痛かった。そしてとてつもなく眠かった。オレはそのまま眠りに就いた。



どれぐらい眠ってたんだろう?体を起こしてみた。
「イテッ」
まだ頭が痛い。そんなオレの近くで沢山の人が集まってた。その中にオレのよく知ってる人物が叫んでいた。
「母さん?」
「咲夜!咲夜!」何で母さんがオレのいる方向とは違うところに向かってオレの名前を叫んでるんだ?とりあえず返事しとこう。
「何だよ。母さん。少し五月蝿いぞ。」と言った。しかし
「咲夜!咲夜!な・・んで・・。」何でって何だよ。さっきから返事してんだろ。少しイラッときた。
「だから何だよ母さん!」イライラしながら母さんに近づいた。何?って言おうとした瞬間オレは凍るように立ち止まった。
「な、何だよコレ・・・」そこには血だらけで寝っ転がっている人がいた。
「これオレ?」そう血だらけで寝っ転がってるもう一人の自分が。
「兄ちゃん気付いたかい。」急に声を掛けられて声のした方向をみると、そこにはマントを羽織ったイケメンの青年が立っていた。金髪で身長は180くらいだろう。その男はゆっくり言った。
「20○○年9月14日午後20時37分、二階堂咲夜は時速100?の車に撥ねられ死亡。災難やなぁ〜、まだ若いのに」
「アンタは何者なんだ?」オレは聞いてみた。
「オレか?オレはヴァン。職業はあんたらの言うとこの死神ってやつや。よろしゅうな〜。」とニコニコと挨拶してきた。そう死神が・・・。