大人の言葉遊び(25)
されど心は 癒されてゆく
積み重ね 守り続けた 砦あり
漏れ差す光に かの姿見る
恋よりも
恋する気持ち
守りたい
行方を憂うことよりも
この一瞬のときめきだけを
自らが 選んで歩く 一人旅
旅の途中の 触れ合い嬉し
詠みし歌 詠まれし歌の 行く先は
それぞれの愛 求める心に
運命に 定めし出会いは あるはずもなし
すれ違いざまの 微かな縁(えにし)
刻まれし 宵の記憶は そのままに
去るときもなお 愛しいままで
手繰り寄せ 掴んだはずの 愛なれど
指の隙間を くぐり落ちゆく
「好き」「キライ」
なんて
言葉より
見つめた瞳で
伝え合えれば
言の葉に
乗せ切れぬ夢
温もりに
伝えきれぬ寂しさ
我が道の限りを知れば
作品名：大人の言葉遊び(25) 作家名：智樹