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染まりゆく　心をこめて　かの人の
古い手紙を　読み返す夜


つぶやきも　囁きもただ　独り言
貴女の胸には　届くことなく


温もりを　肌と心に　秘めながら
切ない想い　今宵も募る


君を想う　秘めたる心　隠しつつ
幾重も重ねる　冗談話


想いつつ　拒みつつも　わずかずつ　
距離を縮める　磁石のように


凍っても
割れてもなおに　
求める誰か
欠けた心の　
片割れを持つ


届かない　切ない想い　ひたすらに
ひたむきに詠む　三十一（みそひと）の文字


奇跡なら　貴女の吐息　静寂（しじま）から
聞こえてきそう　眠れない夜


鼓動から　鼓動へと　繋いでく
響きあうもの　癒しあうもの


伝えたい　想いは夜の　闇のうち
拙き歌の　言の葉のうち