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真朱@博士の角砂糖
真朱@博士の角砂糖
novelistID. 47038
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【世界の終わりの散文詩】

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【 世 界 の 終 わ り の
             散 文 詩 】





終わりがきた。

赤ん坊のようなまっさらな顔をして。

来訪者のようなつつましさで。

夜明けのように必然に。

世界の終わりが、やってきたのだ。





【 世 界 の 終 わ り の
             散 文 詩 】





せ か い の 破 片 は

錆 臭 く 雪 に 似 て

天 で は な い そ ら

世 界 の そ ら か ら

あ ら わ れ い づ る





【 世 界 の 終 わ り の
             散 文 詩 】





重く冷えた布の下

体は確かな熱を持ち

錆びたナイフは心臓へ届かない


世界の終わりなど

受け入れてなるものか


隣の誰かは顔を上げない

向こうの誰かも顔を上げない


ただ私ひとりだけが

オレンジ色のそれを見ていた





(終)