大人の言葉遊び(19)
哀しを楽しに 変換する夜
我が気持ち 言葉に込めたり 飾ったり
夢と現(うつつ)を 繋ぐ架け橋
恋心 揺れる心は 曖昧で
リトマス紙の 色は紫
結び目は あっけないほど 緩やかに
約束の糸 切れて離れて
壊れたら 作り直せば いいからと
踏み出す一歩に 力を込める
夜が来て まだ見ぬ明日を 思うとき
そこに貴女の 居場所作ろう
朝が来て まだ見ぬ君に 思いを馳せ
疲れ癒され 心穏やか
朝が来て 昨日の憂い 流し去る
友の街にも 降る雨を見る
恋しさは 今ひとときの 通り雨
上がれば一人 ぬかるみを行く
恋しくて 延ばした腕が 触れたなら
温もりだけを 憶えて眠る
作品名:大人の言葉遊び(19) 作家名:智樹