優柔不断な少女(LIru)
Episode.2
リル「走りたい!」「キアラ走りたいんだけど!」
キアラ「走りたければ走ればいいだろ!なんだよ突然」
リル「でも外って大概、道路がコンクリートじゃん?膝痛めるかもだし」
キアラ「じゃあ走らなければいいだろ。それか近くに大きな川あるだろ。あそこは道が地面になってるからそこまで行って走ればいい」
リル「いやーだってあそこ近いってもちょっと遠いじゃん。あそこまで走って行けって言うの?足痛めるじゃん。自転車で行けって?自転車パンクこないだ直したけどキコキコ言ってんじゃん。まあ場所もよくわからないし面倒くさいじゃん。じゃんじゃん♪」
キアラ「うざいわーあんためちゃうざい。で、そんな事言ってもう走って来たんでしょ。」
リル「うん、もう走ってきた!約20分。お茶も買ってきたよ!2Lのおーいって奴」
キアラ「あたしは綾鷹が好きなんだけどな。まあいいけど」
リル「まあまあまあそんなこと言わずにヾ(^。^*)ほら紙コップもって♪」
キアラ「どこに持ってたんだよそれ?(汗)さっきお茶しか無かったのに・・」
リル「これ!持ってきたんだ♪」
高級そうなバッグを見せたキアラににっこり笑いながら見せた。
キアラ「?・・・ただのバッグ?」
リルはそのバッグのガマ口を開けてキアラに覗かせる。
キアラ「これっ!異次元の迷宮か?何してんだよ!?ってああ、あんたの第三の眼か」
リル「そう!私の右手に輝く瞳!これで私は取り寄せバッグ使い(ニコニコ♪)」
キアラ「ハァ・・あんたの相手なんか疲れる」
リル「疲れるなんて言わないで!いや、むしろ言って!私が私であるためにはそれが一番なのかもしれないっ!」
キアラ「もういいわっ!あたし用事あるからちょっと離れる。疲れたければ勝手につかれといて」
リル「えーっ!どこ行くの?ちょっと私も行くー!」
しかし、キアラはさっさとどこかへ飛んで行ってしまった。
リル「もーっ!たくホントにキアラは勝手なんだからー。私の身にもなってよー。ん?冷たっ!」
リルは顔に冷たい感触がしたので手で拭って見ると水滴が付いていた。
ポツ、ポツ、ポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツポツ
ザーーーーーーーーーーーーー!
リル「うわおっ!どしゃ振りーーーーっ!バリアー!」
リルの突き出された手から出る光の膜が体全体を包み込む。
リル(こんな力もここならではだから出来るんだよなあ・・)
リル「あーあ、・・・も使えたらいいのに」
作品名:優柔不断な少女(LIru) 作家名:長谷川徹