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まちは甘い匂いでただよい
人々の頬は赤く染まる
大好きだよなんて言う君の弱い声は
細く震えていた
力ない手が僕の頬に触れる
そろそろ季節もかわっていくんだね
最後の雪が二人をつつむ
君の冷たいしずくに指をそえる
甘い匂いが僕の中にただよい
僕の頬は赤く染まる

町は静けさがただよい
人々は温もりを求めている
さようならと言った君の白い息は
深く沈んでいった
あの頃の優しい気持ちも
この雪にうもれていくんだね
あの夏の熱さが僕の胸にただよう
いつかの約束も君のその涙が消しさっていった