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Mission!! 第8話~第12話

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「ちょっと、女関係でトラぶって、外人部隊の事務官に雇ってもらったのさ。よろしく。国王」ベンはホウィのなれなれしい言動に、国王が気分を害していないだろうかと、心配そうに国王を見た。
「女関係で・・・トラブル?」国王にとっては彼のそういう言葉の意味がよくわからないようだった。
「ウホン!」ベンは大きく咳払いをして見せたが、ホウィは全く気にする様子もなく、ただヘラヘラと少年のような笑顔を見せるだけであった。ベンは言葉を続けた。
「そして、オスカー・重森・ラビンドラナート。国籍はインド。彼も軍人ではありませんが、コンピューター技術、ハッキングにかけては世界一です。インドでコンピューターサイエンス情報工学を学び、その後は日本の大学院を卒業、世界最高のコンピューターリテラシーを持つ男です。」
「はじめまして。国王」ホウィとは全く180度違う、礼儀正しい挨拶をしたオスカーだ。
「頼もしいですね。」
「それともう一人、・・・いま米軍雇用軍人としてアフガニスタンに駐留している軍事オタクが、もうすぐ到着する予定だ。名前は・・・パブロ・ジョージ・グラナドス。国籍はスペイン。」
その台詞にみなの顔つきが変わった。そう外人部隊在隊時、サラを人質にとりベンを負傷させたあの男だ。
「パブロが?」サラは少し驚いたが、怪我をしたベンがそれを決めたのなら、きっとなにか理由があるに違いないとも感じた。誰もがこういいたかった台詞をやはりこの男、ホウィから飛び出してきた。
「大丈夫かよ?また狂ってサラを人質にとって暴れるんじゃないだろうな?」その言葉に国王も心配になってベンの顔をのぞいた。
「・・・・そんなことが?大丈夫なのですか?ベン、そのパブロとかいう男・・・サラにまた危害をくわえることは・・」
「確かに・・奴は苦しい外人部隊での訓練中に、とある事件がきっかけで精神的に参ってしまい、サラを人質にとり暴れたことがある。そのまま除隊を余儀なくされたが、奴は決して悪い奴ではない・・・その理由は皆、わかっているとは思うが・・・。」
「・・・そうね・・・彼の武器に関するスキルは1流だわ。その武器データーと、彼の武道家としても能力も、是非味方にいてほしい人物ね。」
「ま、サラとベンがそういうなら、俺たち民間人は口出ししないさ。」そうホウィが言うと、彼は同じく民間人である、オスカーの表情を確認しながらも、笑ってそういった。
「私を含めこの5人で、Missionを遂行したいと思う。」
全員が大きくうなずいて見せた。

そして新しいMissionがスタートした。
新エネルギー鉱石3Xの開発と、それを狙う謎の男たちの陰謀とは?
国王を拉致しようとする彼らの目的とは・・・・。
アンドレの思いが、家族や愛を知らないサラの心を揺らし始めたのもここからだった・・・。

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作品名:Mission!! 第8話~第12話 作家名:Rachel