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霊感

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男帰宅中

男「あ~~ったく。せっかく大学入って全うにやって来たのに就職先ド田舎かよ」

男「いけね、早く帰んね~とまたえらいことになる!」




男「ただいまーー!!」 ガチャリッ

男「・・・とは言ってみたものの、独り暮らしというこの現実・・・」

男「変に大声出してるとお隣さんにまた変な噂されちまうな~・・・」

河童「あ、どうも」

男「あ、ども」

紹介しよう!!
この男、いつの間にか宿した自身の霊感のおかげで森の妖怪たちが見えてしまうのだ!!


河童「皿に水入れるついでに風呂沸かしといたんで」

男「なんかいつもすいません」

河童「いえいえ、そう言えば押入れで座敷童が拗ねてんだけど」

男「あー、やっぱ?今日早く帰るって言っちゃったんだよね~」

河童「そんなことだろうと思った。なんかいきなりお経唱えだしやがってさ~」

男「あいつお経読めんの!?」

河童「おうよ、何を血迷ったのかここの一つ前に住みついたのが寺で毎日お経聞かされて奇跡起こす前に逃げ出したんだと。その時ちょっと覚えたらしい」

河童「ってそんなことより止めてきてよ!このままじゃ皆成仏しちまう」

男「マジかよ・・・」



座敷童「・・・何」

男「ざっきんごめん!!今日会社でへましちゃってさ~」

座敷童「でも、今日は早く帰ってきて皆でマリパするっていってたじゃん・・・」

男「ごめんよ~、ちゃんと帰り道のスリーエフでマリパDLしてきたからさ」

男「それにホラ、ユキちゃんもざっきんのお経聞いてそこで泡吹いてるじゃん。だからやめてあげて」

雪女「ぁ~づぁ~ぁ~」

座敷童「それはこの家のクーラーが猛暑なうなのに壊れてるからでしょ!」

座敷童「っていうか雪女ならクーラーの代わりぐらい成りなよ。年中着物で厚着の私だっていい加減暑いんだけど」

男「うぅ・・・わかった!今日はみんなでご飯のちマリパ、そして明後日の休みに河童君の実家に泳ぎに行こう!な!」

座敷童「ぅ~・・・ぷいっ」

男「じゃあ・・・これならどうだ!」

座敷童「あ、アイス!」

雪女「ハーーーーーゲーーーーーン!!!?」

2人「おおう!!?」

男「も、もちろんハーゲンダッツもあるぞ」

雪女「よこせー!ボクが食べるんだー!!」

河童「おいおい何やってんの、晩御飯の河童巻き作ったからアイスはあとあと」

男「(よし、ナイスタイミングだ河童君!君の登場を待っていた)晩御飯だ!さぁ食べよう」

座敷童「はー・・・仕方ないなぁ・・・わかったよ」

雪女「はーげーん・・・。おあずけ・・・なの・・・」



作品名:霊感 作家名:ミエル