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さようならの一言を。

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<章=プロローグ>


その日、私は死んだ。

その日は梅雨であった
放課後の学校の中はジメジメしていた。
私をソラは口喧嘩の毎日だった。
例えば、浮気。
「私なんかより、あの子が好きなんでしょ?」
そんなこと言いたくない。
「なんで?お前のこと好きだって。」
分かってる・・・でも不安なの。
「嘘つき!!!!」
そう言い残して私は学校を飛び出した。
鞄を持たず、傘もささず。
家にいればソラがいつも鞄も傘も持ってきてくれた。
甘えていたのだ。

その日の私は運が悪かった。


車に引かれた。


ただそれだけ。


ごめんねの一言も言えずに。





作品名:さようならの一言を。 作家名:おはか