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真朱@博士の角砂糖
真朱@博士の角砂糖
novelistID. 47038
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【刺繍針】

「姉さん、これは何ですか」
「刺繍針よ」
「なぜ試験管なんかに入っているんです」
「残しておきたかったの」
「針をですか」
「あの日を」
「思い出、ですか」
「そのままの姿で」
「どんな思い出なんです」
「あのひとが、指を刺したの」
「どの指です」
「薬指よ」
「姉さん」
「左手のね」





【おやすみ】

眠れないから羊を数えていたの。
こっそりカーテンを開けて、星空を翔る羊を想像したわ。
でも99まで数えても眠れなかった。
私は諦めて星を見つめたわ。
そしたら、数えていないはずの100番目の羊が空に現れて、
こっちへやってきて、そして、おやすみって言ったのよ。





【パプリカ】

いつもの商店街、いつもの八百屋、
いつもの大根に手を伸ばした時、
視界に飛び込んできたのは鮮やかすぎる黄色。
パ、プ、リ、カ、異国の言葉。
上から転げ落ちた黄色いパプリカ、私の手の中おさまった。
お前は隕石?それとも彗星?
おじさん、パプリカひとつ、くださいな