ウォーズ•オブ•ヘヴン 0
全くそうは見えなかった。そして、この対象となる少年もまた、同じアルカンゲロス。例えこの最高基準のレイピアを用いても、確実な勝利は保証できない。しかも、打ち解けてからという、条件付きで。
「打ち解けてからと言うのは一体…なぜでしょう?」
「相手の実力を知り、本性を暴く為だ。」
あまりに、残酷。
ゆえに、この武器を渡された自分はどうすればいいのか。と疲れたため息。
また、あの時を思い出してしまう…。
「もし、任務が遂行できないと言うのならば…」
その先は聞きたくなかった。
こうして天界の中の地獄が、動きだした。
作品名:ウォーズ•オブ•ヘヴン 0 作家名:冬葉一途