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さふぁいあ。
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novelistID. 47850
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いつか君に会えたなら…

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『おにーちゃん、おにーちゃん、ねぇ、聞いてる?』
俺の妹は煩くしつこく隣で騒いでいた。 しまいには腕を引っ張ってきた
『黙れよ!ギャーギャーうるせぇなアホ!どっか行け!』
言い終わった後にハッとなる 妹は涙目で『バカ』とだけ残して部屋を出た
遠くから『おにーちゃんのバカぁぁー…』と泣きじゃくる妹の声が聞こえた気がした
ただそれだけだった…はずなんだが…妹は、ある年失踪した。 机には『一人で生きていきます、だから、探さないで』と書かれたメモが残されていた


俺が14歳の頃だ、妹…と言ってもただの幼馴染みだが、名前は美樹と言った 当時12歳だった。 一人っ子でよく遊ぶ相手をしてやってた為何かあればにーちゃんにーちゃんと煩かった
失踪する前の日は至って普通で、変わったことと言えば買い物に付き合わされた位だった
「おにーちゃんはピンクのフリフリか黒のフリフリどっちがいい?」と聞いてきたので「俺は黒かな、なんか大人っぽいし」と答えた。
本当はどうでもよかったが美樹が煩いので黙らせるために返事をしたのだが当の美樹は「おにーちゃんさっすがぁ!やっぱり違うね!すごいよ尊敬しちゃう♪」と余計に煩くしてしまった
結局その日は黒のフリルスカートと白いパフスリーブ(?)のTシャツと薄いピンクのカーディガンを買った
寝る前も「おやすみ、おにーちゃん」と部屋におやすみコールをしに来たぐらいだ
次の日、目を覚ますと俺の机に小包が置かれていた「for you」と書かれたシールを剥がし、包装紙をビリビリと破く
箱の中には手紙と、何故か美樹の下着が入っていた
手紙には「おにーちゃんお誕生日おめでとう、プレゼントを送ります。ケータイ見てね!」と書かれていた
そういえば今日は俺の誕生日だったな…誕生日プレゼントに自分の下着とか何考えてるんだと思いながらケータイを見るとメールが1通届いていた
フォルダを開くと見知らぬアドレスからだった 恐る恐る開くと「さようなら、あたしの大好きなおにーちゃん、また、いつか会いましょう。 美樹」と書かれていた。
慌てて階段を降りると母と鉢会わせた 母は顔が真っ青だった 何があったか聞いてみると朝起きたら机にこれがあったと美樹の母親から言われたと一枚の紙切れを渡された
紙には「一人で生きていきます、だから、探さないで 美樹」
と書かれていた この時初めて美樹が家出したのだと気づいた
慌てて隣の家の美樹の部屋へ駆け込む 洋服タンスの中身がが散らばっていて 綺麗にしていたアクセサリーボックスも荒らされたような見た目だった
何よりも家出を証拠付けたのはいつも話しかけていた俺が美樹の6歳の誕生日の時にあげたくまのぬいぐるみがなくなっていたことだ
「くっそ、いつ出ていったんだよ…!美樹!」
こうして俺の美樹を探す毎日が幕をあげたのである