小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

理由

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 

俺は都内在住のメジャーデビューを目指している売れないミュージシャン兼大学生だ。

23歳、俺は大学やバイト以外はよく弾き語り形式でアコースティックギターとマイクとアンプを持って人通りの多い場所で路上ライブをしている。

かれこれ二年ぐらいやっているがインディーズやアマチュアにしても全然名前は知れ渡ってないぐらいの売れてないし友達というなのファンがいるぐらいのミュージシャンだ。

そんな俺がなぜミュージシャンになりたいかというときっかけは高校三年の夏休みに入る前の七月頃だったと思う。



高校三年といえば受験シーズン、受験する人は大概が少し慌てるわけだ。そのとき俺は高校のときの親友と二人で学校に残って喋っていた。

「お前今回の模試どうだった?俺は一応志望校B判定だったぜ。」
「俺はD判定だった。」
「そっかまあお前の行きたい大学は結構難しいし倍率高いから仕方がないか」

と俺はフォローしたつもりでそのときは言ったんだ。そしたら親友は机を叩きこう言った。

「仕方がないかってなんだよ、俺はそれなり勉強したし真面目に取り組んでたよ。それをなにさ自分はB判定だからって上から目線で言いやがって」
「いやそんなつもりじゃないって」
「お前の行きたい大学は俺の行きたい大学より偏差値も低いし倍率も普通だから簡単に入れていいよな」

と言ってきた。
そのとき俺は目指す大学の偏差値が高いからって俺をバカにしてるんだと思って。

「なんだよ、俺はただお前が凹まないように言っただけなのに」
俺はその時点で既にキレていたんだと思う。
「それが上から目線だって言ってんだよ!」
その後しばらく口論が続き気づいたら下校時間ぐらいになっていた。
そしたらあいつは時計見て焦った様子で
「俺帰る」

そう言い残してあいつは帰って行った。
あいつは予備校に通っていたのでおそらくその日がそうだったのだろう、かという俺もその当時あいつとは違う予備校に通っていてその日あったので俺もすぐ学校を出て予備校に向かった。
だか予備校で勉強してても頭の中では親友とのやり取りが残っていて何度も再生していた。

作品名:理由 作家名:WT