あの空の果て~詩と写真のコラボレーション~
空を見ていると
思議な気持ちになる
何かな
あの空の向こうには何があるのかと
まるで童心に返ったみたいな、わくわくとした気持ちになるんだ
あるときは海のように見えたりするけど
子どものときと違って
大人になって気がつけば 空を見上げることなんて忘れていたような気がする
綿菓子をちぎったようなウロコ雲の一つ一つを眺めると
私は いつも『椰子の実』の歌を思い浮かべる
どこまでも青くて果てしない空という大海を
漂いながら流れていく雲のそれぞれが私たち人間のような気がして
『椰子の実』で歌われていたように
人は海を浮遊しながら あてどなく流され
その人なりの目的地へと運ばれてゆくのだと
それが人生であり運命というものなのだと感じる
雲を見て感傷的な気分になるのは
いつものことだが
空を眺めるということそのものを滅多にしない
そんなとりとめもない物想いにふけりながら
私はカメラを片手に空を見上げる
ファインダー越しの覗いた久しぶり空は
まるで そこだけ切り取られた絵画か 或いは絵はがきのように
物語めいていた
今度 空を見るとき
私は どんな気持ちでいるのだろうか
『雨雫のミラクル~世界でいちばん小さな虹~』
雨上がりの緑が
やけに眩しく見えるのは何故なんだろう
通り雨の後、やっと顔を覗かせた太陽の光を弾いて
キラキラときらめく雨雫
小さな小さなクリスタルのような雫の中に
可愛らしい虹が浮かんでいる
いつもの庭の何気ない風景に・信じられない奇跡が・起きる瞬間
雨の魔法使いが魔法のつえをひとふりしてもたらしたミラクルは
またたきをするほどのわずかな時間のあいだに儚く消える
紫陽花と私だけが知る、とっておきの宝物のような一瞬
☆ 心の花 ~flower in the mind~ 2013/05/03
私の心の中に咲いた一輪の花
たとえ どんなに強い風でも
冷たい冬の雨でも
何ものも 私の花を打ちのめすことはできない
もし 私の花が枯れてしまうとしたら
それは私自身の心のせい
私が前向きに生きる気力を失ったり
夢を諦めたりしたら
心の花は きっと枯れてしまう
だから 私は挫けない
もちろん 挫けそうになるときはあるけれど
そんなときは自分の心の中に凜として咲く一輪の花を思い浮かべる
私自身の心の持ちようで
その花は大きく咲き誇りもするし
一瞬にして枯れたりもする
だから 毎日 水をたっぷりとあげて
大切にしたい 私だけの心の花
そして いつの日か 小さくても ささやかでも良いから
私だけの花を心に一杯に咲かせたい
作品名:あの空の果て~詩と写真のコラボレーション~ 作家名:東 めぐみ